パラメディック119-すべては救命のために-
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| パラメディック119>救急隊員たちの現実>そんなのプライバシーじゃないだろ! | up data 2010.4.7 |
そんなのプライバシーじゃないだろ!救急隊は緊急事態に要請され、傷病者の下に駆けつける事を使命にしています。現場には日常では他人には見せないであろう事、まさにプライバシーである事をたくさん垣間見ることがあります。今や誰もが守られるべきものとして認識しているプライバシーと言う言葉、ところでプライバシーとは何でしょうか?調べてみると「1.私事。私生活。また、秘密。2.私生活上の秘密と名誉を第三者におかされない法的権利。」(大辞林 第二版 (三省堂)参照)とあります。さらにプライバシーについて調べてみると、様々な学術や法律家の論文などなど境界線は白黒つけ難いグレーな部分もたいへん多いようです。また、救急隊員に限らず消防官には現場で見たこと聞いたことを他言しない守秘義務があり、職務上知りえた秘密を守る義務があります。プライバシーは様々な側面があり、それは人それぞれの部分も多くあります。少なくとも私はプライバシーとは「他人には知られたくないこと、秘密にしておきたいこと」と認識して活動に当たっています。 今回のお話はプライバシーに関わる問題です。論外である話からプライバシーに関して人それぞれの考え方の違いから生じる問題など、答えのない問題にいつも私たちは頭を悩ませています。 いつかの救急現場、常習者とは言いませんが、慢性の病気をお持ちでよく救急車を利用される方の下に駆けつけました。こちらのお宅には私も数回は駆けつけたことがありました。かかりつけの医療機関に連絡が取れ救急隊は出発する準備に当たります。要請者のお宅の前でUターンするために隊員は救急車を降りて誘導に当たりました。 こんな現場もありました。○マンション301号室K方からの要請、要請先のマンションの入り口に停車した私たち、メインストレッチャーに資器材を載せて301号室を目指します。すると制服を着た男性が駆けつけてきました。彼はこのマンションの警備員のようです。 現場は立派なお宅でした。傷病者は初老の男性、もともと心疾患をお持ちの方で深夜から急に胸が苦しくなってきたからとの救急要請でした。私たちに対する言葉使いや対応もたいへん紳士的でかなり社会的立場をお持ちの方なのだろうと想像ができました。ただ、傷病者が社会的に立場があろうがなかろうが私たちにはそれは問題ではありません。既往の病気やかかりつけ医療機関は訪ねる必要があっても、傷病者が何をしている方なのか職業などを訪ねることはあまりありません。 消防署に救急隊宛の来客がありました。この方の要件は数日前から知人と連絡が取れないので心配になり友人宅を訪ねたところ、やっぱり留守の状態である。ひょっとして中で何かたいへんなことになっているのではないかと心配していたら、隣人から救急車で搬送されていったと言うことを聞かされた。友人宅から一番近い消防署と言えばここなので、こちらの救急隊がどこかの医療機関に搬送したのだろうと思って訪ねてきた。友人はこちらの救急隊で搬送されたのか?搬送したのならどこに搬送したか教えてほしいと言うものでした。 このサイトでいつもお話させていただいている通り、救急隊を取り巻く環境は様々です。その要因は様々な現場、様々な人の下に駆けつけるからにあります。100人には100の個性があり、考え方、価値観があります。プライバシーについての考え方、知られたくないと感じることも100の考え方があって当然です。「そんな事はプライバシーじゃない、誰が知られて困るっていうんだ」と言う人の主張も万人に当てはまる訳ではないことなのです。少し神経質になり過ぎだろうかと感じることもありますが、このくらい慎重に配慮しながら活動するのが私たちの務めであるとも思います。皆さんはどう思われますか? この記事に対するご意見・ご感想をお寄せ下さい。救急隊の現場ではどこまでがプライバシーなのでしょうか?法律に詳しい方のご意見を是非とも聞かせて下さい。また現役の救急隊のみなさんはプライバシーに関わる問題はどのように対応していますか?消防本部に具体的対応例やマニュアルはありますか?救急救命士の待機室にコメントが残せます。みなさまからのたくさんのコメントをお待ちしています。 |
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